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「はあ、はあ・・・何だったんだ、あれは」
『よく倒したね。君、鈍そうなだったから正直ダメかと思ったよ』
「それは、どうも」
『大丈夫、怪我とかはないよ。それより、ちょっと来て欲しい所があるんだ。来てくれる?』
「ああ。お前がどこの誰か教えてくれたらな」
立ち上がると、辺りを見渡す。やっぱりどこにもいないな。
『ちょうど良かった。君、あの島が見えるかい?陸から少し離れた所にある小さな島』
「陸繋島だろ?見えるが・・・」
『実は、僕も今そこにいるんだ』
「!!」
『そこに来てくれたら、すべてを話す。当然、僕も姿を現すよ。じゃあ、待ってるよ』
「おい待て!・・・・・・くそっ」
しばらく待ったが、返事はなかった。このまま適当に歩き回るのも良かったが・・・、あいつは何かを知っている。ここが何処なのか、その他いろいろとな。
木の盾を左腕にしっかりと固定し、木刀を構える。あのネズミにまた殺されそうになるのは、もう懲り懲りだしな。
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