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金曜日。朝。
目が乾いてぱりぱりだ。
20代半ばのいい年こいてメークを落としていないし、きっとぼろくそだ。
うとうとと半分覚醒しながらも自虐を忘れない自分に嫌気が差す。
ふかふかのタオルケットが心地よい。
全身があったかい。うっすらと光が差してきた窓際と夏の朝のちょっぴり冷たくもぬるい空気が起きて朝支度をする気持ちを鈍らせる。
このままいつまでも寝ていたい。
もーいいじゃん、いろいろ。
どうせ不細工だし、モテなくてかわいそうだし、雑誌どおりにはいかないよーだ。
なんてまた自虐。
かわいくない私。
悲しい気持ちでもぞっと反対へ寝返りを打つと、なんと、すぴすぴと眠る猫がいた。
わあお。
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