【カナ】

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カナ、君と初めて出かける日 僕は占いをした 結果はなかなか出ない五つ星のパーフェクトで、 僕は思わず独り小声で よし、と呟いた もう一年半くらい前の話だけど 鮮明に覚えてる あの日僕らは雑貨屋さんへ行って お揃いのストラップを買った 君はすぐにつけてくれたけど、 僕は汚したり失したりするのが不安で、 今も部屋に置いたままだ それからシロツメクサのたくさん生える草原へ行って 石の階段に腰掛けた 犬と散歩する人がいたり、 小さな子供が駆け回っていたり とても平和で 眼前に並ぶたくさんの小さな家を見て あんな風な のどかな家に 将来一緒に住みたいねと言った 青い草の上に寝転がり手を繋ぐ 目の前には春の空がいっぱいに広がっていて、 雲がゆっくり流れてた 時間が止まったみたいだった あれは僕の一生で 幸せな時間だったんだろう あれからたくさんの日々が流れて 結果的に僕らは離れてしまったけれど、 僕はきっとあの草原を忘れないと思う 春の空を 草の匂いを 立ち並ぶ家々を 手のひらの体温を 君の笑った横顔を 僕は忘れない
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