お祓い

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へ? あまりに予想外の一言で父も母も、姉でさえ目を見開いて坊さんを見返している。もちろん、私は噴きかけたw 「幽霊をゴキブリと考えて下さい。そして私は害虫駆除の清掃員。」 ぶっ!?www仮にも坊さんが霊を害虫呼ばわり、していいんですか…?しかも清掃しちゃうんですか、なんだか恐ろしい(´ー`)w ゴキブリとはまた、解りやすい例えをw確かに迷惑な害虫と幽霊って似てるわ。 けど、さっきまで幽霊にこの人、敬意持って話してた人ですよね?そして話が急に飛び過ぎですw 「必ずしも清掃員がゴキブリの生態や細かな種類を把握する必要がありますか?」 ないですね。…たぶん。 父はまた落ち着きを取り戻し、母はとりあえずまた話の続きに耳を傾ける。姉は真剣そのもの。 ウケるww 「つまりですね。幽霊(G)が家に表れ、ラップ音(カサカサ音)が気になり気配を感じ…、薄々はそうだと気付いていながらも、信じられない想いで居た所に、気に病む程に何度も目撃してしまう。と、もうこれは居ることを素直に認めるしかなくなりますよね。」 うーん。確かに?G…ってwwまぁでも、Gは確実にこの世に蔓延ってますから(´ー`) 「そこで盛り塩(硼酸)を置いても確かな効果がないようなのでお祓い(駆除)しようと試み、僧侶(清掃員)を呼び本格的にしてもらおう、ということですよね。」 ここで母が煎れたお茶を一口、お坊さんウマー(゚∀゚) 「ここで霊能者(G博士)を呼んで実態調査を依頼し、それを活かしてお祓い(駆除)するのはもちろん素晴らしいですが、詳しく知ることができる(知っている)からとお祓い(駆除)の専門ではなかったりしますよね?」 ほうほう。なるほど。確かに。G博士w呼びたいww 「詳しくその霊(G)について知っておきたいのであれば霊能者(G博士)が必要ですが駆除(お祓い)のプロは別です。」 駆除言ってますがww 「もちろん霊(G)が存在している前提の話になりますが。」 話ながら鞄から何かを取り出そうとしていたのか、先程からガサゴソとずっと話の片手間に手を動かしている。 …気、に、な、る、よwwずっと手元動かして何探してるの?早く出、せ、よwww こちらを見ながらでは取り出せなかったようで、意識を鞄に移して探し出した。 早くしろよww何出す気ですか?
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