真っ暗先で

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家の中ではあたしは眼帯を付けない。 さっきも言ったけど、何故か家の中は眼帯を付けて歩こうとするとすぐに躓く。 壁にぶつかったりするし、酷い時は階段から転がり落ちる事もあった。しかしあたしは馬鹿なので、身体は丈夫に出来ています。バッカでー。 どうしても家は慣れない。父や母は、あたしに眼帯を取れば良いのにって言うけど、絶対嫌だ。まあ、こんな両目眼帯馬鹿娘を悪く言わないでくれるだけ、あたしは父母にめっちゃくちゃ感謝しないといけないんだけどね。こんなあたしでごめんなさい。 だから、せめて自分の部屋だけは眼帯を外してる。今となっては、周りが明るい事が珍しいと思ってしまう。ホント、慣れは怖い。 あたしは、どうしたいんだろう。 眼帯を付けるようになって、学校を辞めて。 特にする事も無く、フラフラしてる。 これを堕落って言うのかも知れないけど、そうじゃない気もする。 引っ掛かる。違和感バリバリで引っ掛かる、よく分かんない何かがあたしに苛立ちを覚えさせてくれる。こんなのいらんわ! ねえ、神様さん。様にさんは無いか。 神様。なんであたしはこんな変な事をして、自分の人生を無駄にしちゃったんだろう。 人生は終わってないかもだけど、少なくともあたしは常識人からズレた人間だと評価されたと思う。 そしてあたし自身もソレを望んだわけじゃない。あたしは普通に生きて、普通に幸せになりたかった人の一人だったはずなんですぜ。 神様、なんか教えて下さいよ。ねえ、神様。 「神様のばーか」 ──明、**県##市に住む17歳の少女が行方不── 答え。 そこから先は、貴女自身。
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