最悪な対面

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とても嫌なことが、待っている予感がする―微笑んでいる老執事に背を向けて、待たせている2人のもとへと駆ける。 「すみません!」 「こちらがこの屋敷の主人、七々木旺司(ナナキオウシ)様のお部屋です」 香山メイド長は陽代に手招きをして、「私の後ろにいてください」と指示をされる。 ノックをし、「入ります」と扉のノブを握り、開ける。その瞬間、何かが横をかすめていく。そうして後ろでガシャンと割れる音がした。 (お皿…?) 何故飛んでくるのかわからずに首をひねる陽代だったが、次に起こる出来事に呆気にとられてしまう。 「前瀬さん、伏せてっ!」 はい?と返事をした途端、いきなり何かが額にぶつかり、衝撃で後ろに倒れる。 「危ない!」 兵堂が陽代を支えてくれた為に、なんとか後頭部を打たなくてすむ。
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