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その子は直ぐ様病院へ運ばれたが…心肺停止で亡くなったそうだ。 俺は悔しくて悔しくて仕方なかった。 命一つも助けられることが出来なかったなんて…… それから俺はイジメられている子の相談所の相談役として色々な生徒の想いに耳を傾けていた。 それからというものイジメはだんだんと薄れてきて今の状況になったわけ。 ここまで来るのに相当かかったな。 と笑いながら話していたがその目にはほんの少し涙が滲み出ていた。 光「有難う御座います。その子の名前知りたいです」 本田「…流川琴美(ルカワコトミ)さんだよ。」 光「琴美いい名前ですね…」 本田「あぁ、名前の通りとてもいい子だった。」 光「先生にはみえますか?」 本田「?あー霊感の事?」 光「はい」 本田「少しだけだけど…(笑」 光「…先生琴美ちゃん成仏してると思いますか?」 先生は目をつぶりながら、眉を潜め答えた 本田「いや、してないと思う。」 光「…ですよね。亡くなったのはいつですか?」 本田「7月9日」 えっ今って、7月5日じゃん! 光「先生、9日にきっとその子現れると思いますよ。」 先生「実は俺一回だけ見たんだ前の7月9日に…」 今にも泣きそうに顔をしかめている先生。 先生…… 先生「その子泣いててでも、俺はどうすることもできなくて…うぅ」 とうとう先生の目から涙がでた。 途端に私も悲しくなってきた。 光「……辛かったんですね私もわかります」 大事な人を救えなかった気持ち…… どんどん燃え上がる炎に私はまだ幼く、泣くことしか出来なかったあの悔しさ。 先生「その教科担だった先生はな……」 私は驚きを隠せなかった。 そして、途端に憎しみがわいてきた。
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