1,話し合い

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 留樹達の反応を見て、おかしそうにクスクス笑いながら、妖は留樹達の正面に座った。 「どうしたの? そんなに、驚いて。ふふ」  妖は、可愛らしく首を傾げて、目を見開いたまま、硬直して動かない、留樹達に尋ねた。 「どうして、私達を拾ったの?」 「なんで、私達の名前、知ってんの」 「ここは、魔の森と呼ばれてる場所だろ? なんだって、こんな所に住んでんだ」 「あんた、何者んだ?」  留樹達は硬直から、我に返り、矢継ぎ早に、質問した。 「あなた達を拾ったのは、あなた達が、迫害を受けている所を、見たから。あなた達の名前は、役所で調べたの。そうよ、ここは魔の森。私は、人と馴れ合うのが嫌いなの。だから、人が寄付かない魔の森に、屋敷を構えたの。他に、質問は?」  リビングの扉を開け、ティーセットを持った二人の少女が、入ってきた。 『主様。お茶をお持ちしました』 「ありがとう、マリア、サリア」  マリアとサリアは、声を揃えて、会釈をしながら言った。  マリアは、桜色のセミロングに紅い瞳。肌は透き通る白さ。黒いメイド服に、身を包んでいる。  サリアは、空色のセミロングに蒼い瞳。透き通る白さ。白いメイド服に、身を包んでいる。
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