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遊一「あ、あの先生。なんで扉が開かないんですか?」
俺は今頼れる最大の存在である先生に現状についての説明を求める。
しかし先生はそんな俺に対して不気味な笑みを浮かべてこちらに近づいてくる。いや、めちゃくちゃ怖いんだが…
松戸「いや~、君が悪いんだよ
テストで0点なんてとるから
だからね、そんな悪い子には僕の実験に協力して貰おうと思ってね」
俺の前に立ち、肩にポンと手をおいたまま相変わらずの不気味な笑みを浮かべて言う。
実験?
遊一「あっ、あの…実験って具体的にどんなことを…」
本能的な恐怖で俺が一歩後ろに下がろうとするが、その動きは俺の肩に置かれた松戸先生の手によって防がれる。
松戸「なぁ~に、別に難しいことじゃない。
これをかぶってくれればいいだけだから。」
そういって松戸先生はどこからかヘルメットのようなものを取り出した。
そのヘルメットには無数のコードが繋がっており、さらにそのコードは先程からしきりに黄色い煙を出している機器に繋がっている。
誰がどう見ても安全であるとは言い難い。
遊一「そ、そのヘルメットでど、どんな実験を…」
俺が質問すると急に松戸先生の態度が変わる。まるでテンションを計るゲージがいきなり最高潮に達し、計りを振り切ったのかの如くテンションが急にハイになる。
松戸「聞いてくれましたね!!
聞いちゃったんですね!!!!
そう、聞いちゃったのだよ!!
この、おっどろくべき、世紀の大大大大大大大実験について君は今、そう、たった今聞いちゃったのだよ!!!!!!!!」
いきなりの先生の豹変ぶりに俺は目を白黒させるが、とりあえず黙って聞く。
松戸「君も知っている通り、人間の脳は自身の身体に電気信号で命令を送っている。」
いや、そんな知ってて当たり前みたいな論調で言われても…
俺は今初めて知ったし、一般中学生がそんなの知ってるわけないし。と内心ツッコミを入れるが、もちろん内心なため先生には届かない。
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