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遊一「うわぁ、なんでこの学校は変な奴しかいないんだよ!
??部といい、野球部といい」
あまりのことにそろそろ現実逃避しそうになる。
松戸「類は友を呼ぶ」
遊一「うるさいわ!」
はぁ、とため息をつく。
松戸「まあ、そうカリカリしなさんな。
さて、実験を開始しようか。」
ポンと肩を置いて同情したように言う。
だが、俺はすぐにその手を払い落とす。
遊一「だから、しないって!
もう、帰らせてもらいますよ。
だから扉を開けて下さい。」
松戸「いや、普通に考えて開けるわけないじゃないか。」
先生は呆れたように言う。
なら、こっちにだって考えがある!
俺は扉から少し離れ、助走をつけ、小さい頃見たカイバーマンよろしく跳びあがる。
遊一「必殺!!アルティメットバーストキィィィークゥゥ!!」
そのままの勢いで扉に向かって跳び蹴りを放つ。この勢いのままいけば扉がはずれ、廊下に出られるはずだ。
だが、俺の期待はバリバリバリというは轟音と共に打ち砕かれる。
何やら体に衝撃が走ったように、俺の体が扉から吹き飛ばされる。そのまま受け身をとれるわけもなく、激しく背中から理科室の床に叩きつけられる。
あまりの衝撃に肺の中の空気が一気に吐き出される。
人間って本当に衝撃を受けたらカハッっていうんだって初めて知ったよ。
衝撃から立ち直り、何ごとかと体を起こすと何やら自分の足元から焦げたような匂いがする。
自分のうわぐつをみるとそこには黒い煙を上げている元うわぐつがあった。
元うわぐつは何やら溶けたように靴底の部分がただれていた。
何事だよ!?
松戸「ふふふ、こんなこともあろうかと、扉に超高圧電流を流していたのだよ!!」
超高圧電流!?いや、ゴムを溶かす程の電流って人間が触れたら間違いなく死ぬよ!
松戸「さあ、観念して実験に協力したまえ。」
松戸先生はじわじわと俺に近づいてくる。
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