LESSON:4 -another- ナグサメ(日速side)

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割と最近、悠灯の肌がとても好みだと気付いてしまった。 白くて、しっとりしている。その感触が、クリティカルヒットだった俺は、最近ことあるごとに理由をつけては、あいつの肌に触っている。 すりすりもちもちと好き勝手に触っていた。 (もう、救いようがねぇな…) 「ほら、寛大な悠灯サンから湿布のプレゼントだ!」 床で伸びてる俺の腰に、ビタンッと湿布が貼られた。それはもう、思い切り。 「冷てっ!痛っ!!」 「知るかよ。変態クン。」 (つ、冷たい…) 湿布も、今の悠灯も (まだ怒ってんのか…) いや、怒っていて当然だとは思うが。悠灯の機嫌を窺うべく視線をチラリとそちらへ向ける。 視線は会わせてくれないものの、悠灯が湿布を慣らしてくれるのが気持ち良くて、目を細めてしまう。 悠灯の指は綺麗だ。きめが細かくて、なめらか。男にしては細くて、繊細だ。 この綺麗な指でバスケをやっていたとは…にわかには信じがたい。 「悪ぃな…俺…なんか。」 そう言ってうなだれる悠灯。 やりすぎてしまった、という自覚はあるらしい。 でも、悠灯のその様子からは、怒りや反省よりも落胆が見える。 (あー、またか) …コイツ、また必要以上に自分を責めているのか。 たまに悠灯は、今みたいに自責で、ものすごく凹むことがある。 完璧主義者、になろうとする悠灯は…そのギャップに凹んで今みたいに急に沈んでしまうことがある。 完璧な男のようで、意外とメンタルが弱いのだ。 「…良いんだ。 変態の俺が悪い。」 そんなときは、そばにいて慰める。 不服そうな顔の悠灯を慰めるべく、むくっと起き上がって、その肩をさする。 「悠灯がヘコむ必要なんてねぇよ。」 その一言に、悠灯の顔が複雑そうに歪んで、そのまま俯いた。 少し上目遣いで俺を見てくる。 (ほっぺ、赤い、かわいい・・・) 悠灯本人が一番分かっているようで、分かっていない。今の自分を。 (男かよ…ほんとに…) 多分、少しの照れと、不服と、疑問が混ざって、混乱気味だ。 「っ…なんでッ…」 『そんなに優しいんだよ』って顔。 (・・・そりゃあな、当然だろ。) 悠灯はそこらの奴とは違う、【特別】なんだからよ。
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