LESSON:4 -another- ナグサメ(日速side)

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「・・・なにも言わなくていい。」 そう、口にして悠灯の肩に手を添える。 悠灯は、いつも難しく物事を考えすぎだ。 どうせ、感情で動いた自分を責めてるのだろう。 完璧主義をうたうからこそ、傷付くのだろう。 自分で自分を追い込んでしまう、悠灯の悪い癖だ。 肩を抱いてやると、そのままゆっくり寄り掛かってきた。 そのまま、頭を撫でて、髪を梳く。 普段なら絶対怒られるが、悠灯は弱ってるときはこんなにも素直だ。 こうして甘えて来る。 そんな時は、ただ優しくしてやればいい。 必要以上に、なんにも言わないで、そばにいて、抱きしめる。 そうすれば、俺を頼ってくれる。甘えてくれる。 そのうち、悠灯も調子を取り戻す。 …俺は、それをいいことに、悠灯に依存している。 (俺には・・・悠灯しかいねぇんだ) だから、俺は悠灯に対する独占欲がものすごく強い。悠灯が他の奴といるだけで、イライラする。ヤキモチの妬きかたといったら、ガキレベルだ。 でも、その理由はよくわからなかった。 一人占めしたい気持ちはあるが、こんなにもイライラするのは、なぜなのか。 最近、迅や智に会って…俺はやっとその理由に気付いた。 それはとても簡単なもの。 イライラの理由は悠灯へ近づいてくる奴らへの【嫉妬】だった。 だから、俺はあんなにも悠灯の周りを蹴散らしていたのか…と そして、さらに気付いてしまった。 …俺が、どうしてそこまで悠灯に拘るのかということにも。 ・・・俺は、悠灯を「恋愛の対象」として、見ている。 要するに、「好き」なんだ。 それも、 “likeじゃなくて、“love”だ。 最初は信じられなかったが、そう考えると全てのつじつまが合ってしまったものだから、もう逃げることが出来なくなった。 俺の“好き”は完全にキスしたいとかソレ以上もしたいっていう好きだ。 性的な目で、アイツを見てることも、今までの供述から、もうお分かりだと思うが。
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