LESSON:4 -another- ナグサメ(日速side)

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*** 天井からつるされた、星座や惑星のオブジェが、夜光塗料でぼんやりと青く光っている。 白くて綺麗な肌を、ベッドサイドの星形の間接照明が、夕焼け色に照らしだしていた。 その光以外は暗闇で、そのコントラストが、俺の気持ちを高ぶらしていく。 (夢じゃ、ないんだよな) ・・・今、俺が組み敷いているのは、 間違いなく、御子柴悠灯。 俺の…、好きな人。 (・・・・分かってんだよ) 悠灯が求めているのは、誰でもないんだって。 俺は、理性を失っちゃ、いけない。 この行為自体、あくまで、傷ついて今にも壊れそうな、悠灯を慰めるため。 でも、実際のところは、そうともいかない。 (すげー舞い上がっちまってる…) 今にも悠灯を好き勝手にシたくて、たまらない。 何度も言うが、そこまでデキた人間じゃねぇんだよ、俺は。 ぼんやりと俺を見つめる悠灯に視線を移す。 悠灯の涙にぬれた瞳が、琥珀色に輝いていた。 少し色素の薄い、琥珀のような茶色の瞳は、光の加減で夕日のようなオレンジ色に見えることがある。 (いつもは、夕焼けの時にしか見られないのにな…) 星の間接照明のオレンジのせいかもしれない、なんてこと考えて。 暗闇の中に輝く【夕焼け】は、【あの日の夕焼け】と似ていて、すごく綺麗だった。 夕焼けの目元に口づけを落とすと、悠灯は静かに目を閉じてくれた。 いつもはキスだけで赤くなって騒ぐのに、今はこんなにも大人しくて素直なんて… 悠灯も、相当正気じゃねぇんだろーな、なんて、考えつつ、目元にちろりと舌を這わせる。 嫌がられないとはいえ、あまりにも抵抗されないものだから、逆に不安になってきた。 普段のツンッとしたクールなところや、エロいことには赤くなって抗議するのが、俺の知っている悠灯なんだけどよ…。 (・・・よろこんでいいのか、これは) 服に手をかけ、少し迷う。 この状況に至っているのも、今の悠灯が正気じゃないからであって、【赤坂日速】がこの行為に至ることを、悠灯が許してくれているわけじゃないのだ。 (・・・・いいのか、俺) このまま、手をだしてしまっても。 悠灯は目を閉じて、身を委ね・・・とまでは言わないが、この先は俺に決定権があるのは確かだ。
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