LESSON:4 -another- ナグサメ(日速side)

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あんなにしょんぼりしていた悠灯が、ここまで素直に感じるなら…この後は早いだろう。 そうだ、抱くことは出来なくても、コイツを俺の手でイかせる気ではいるのだ。 思いっきり。 悠灯をこんなふうに出来る機会なんて多分、もうない。 「見ろよ…すげぇ…ぷっくりしてんの。 …エロすぎ。」 すっかり芯が通った飾りを舐め、愛でる。 「ひゃぁッ!? 馬鹿ぁ…見…んな! なめん…な! コンプレックス…って…言ってんだっ…ぁン…!」 俺を睨みながら答える悠灯…とは言っても、真っ赤な涙ぐんだ可愛い顔だから全然迫力はなくて。 むしろもっとその目で見てほしいとか思って。 しかも後半、啼いちゃってる。 ・・・なんでコイツは、 こんなにも征服欲をそそるんだ。 誰の目にも触れさせたくなくなる。 俺の物だという証を体中に刻みたくなる。 縛ってでも閉じ込めたくなる。 悲しい思いをさせてでも…やっぱり欲しいと思ってしまう。 そこらじゅうに噛み付きたい。 舐め回したい。 …俺を、刻みたい。 俺はこんなにも悠灯に飢えている。 何度も何度も、それを認識する。 その度、【まだその時じゃない】と理性が働く。 このままでは、危ない。 「コンプレックス? 俺は好きだぜ。さくら色の…」 「言うなぁっ!ばかぁ!」 そう言って顔を逸らすもんだから、可愛くて。 「・・・ほんと、お前かわいい」 (これくらい、許されてもいいよな?) 鎖骨の少し下、服着てると前かがみで見えるかどうかの際どい位置。 そこに顔を埋め、あからさまにじゅっと音を立てて、口づける。 いわゆる、キスマークだ。 「いっ…!」 ビクッとはねて痛がる悠灯が可愛い。 (ま…そりゃあ痛いだろ) その声が聞きたくてわざと痛くしたのだから。 【―――ゾクッ――】 綺麗な白い肌に深紅の花びらが散ったのを見ると、優越感にゾクゾクする。 (・・・許せよ、このくらい) たまにはご主人様を独り占めしたいんだよ。 たまにはご主人様に首輪をしたくなるんだって。 飼い犬のマーキングぐらい許せよ、俺の可愛いご主人サマ。
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