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にしても…
まさかここまで乱れてくれるとは…
元々、弱ってるから…っていうはもちろんなんだが。
…俺は、それなりに受け入れられていると捉えていいんだよな??
悠灯は、誰にでもこんな風に乱れた姿を晒してしまう奴ではない。
俺は普段からコイツに抱き着いたりしてるし、キスなんか実は数え切れないくらいしてる。寝ている間にこっそり。
まぁ…要するに寝込み襲ってるって意味になるが。
(身体は俺を受け入れてる…なんてな。)
実際、悠灯のカラダが熱をおびていることには気付いている。
さりげなく擦るようにしたり、さりげなく圧迫したりと地味に刺激を与えつつ、色んなところを攻めていたのだから、当然の反応。
…さっきヌいたのにこうなるんだからかなりよかったのか。
コイツは基本淡白なようだが、快感には人一倍敏感みたいだ。
自分からそういう気分にはあまりならないものの、いざ攻められればスイッチが入ってしまうといったところか。
(なんだそれ、エロすぎる…)
淡白っていうレベルも、なんでも割と長い期間放っておいても意外と大丈夫だとか(生理現象は除く)。
ヤりたいお年頃の男子高校生が長期間放置できるなんて、どんだけだよ。
俺なんかほぼ毎日だというのに。
(まず…オカズ、お前だし。)
…今日のこれの所為で、さらに頻度が増えそうなのだが。
「もう…イけよ…悠灯…。」
そう言って口づけながら、少し熱を帯びたそこに手を伸ばし、軽くヌきはじめる。
キスしながら、悠灯のくぐもった声を飲み込む。
その声飲むだけで腹いっぱいになれる気がする。
少しスピードを上げると、弱々しい力で腕をつかまれた。
唇を離し、悠灯を見ると…
「ごめ…ひ…ずみ…怖…い…。」
悠灯が泣きながら震えていた。
泣きながら俺に縋り付く姿は、可愛かった。
でも、泣かせてしまったなんて、俺はなんてダメなんだ…。
結局、俺ばっかり満たされてしまった。
俺が強引に悠灯を乱してしまった。
悠灯はほとんどが初めてだったんだろうから、怖かったんだろう。
少なくとも、男にこんなことはされたことはなかっただろうに。
それを踏まえず、あそこまでやってしまい、若干の罪悪感。
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