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俺が向かっている家はこの坂道を真っ直ぐ登れば見える
ザァ――………
少しの坂道がとても長く感じる
ダダダダ!!!
後から何か音がする
恐る恐る振り向くと
「そこのヒトォ!!まってぇ!!」
「うわぁ!」
ドッスーン!!!
見事激突
ぶつかってきたのは、さっきの黒髪の少女
………!
よく見ると、瞳が俺と同じ、エメラルド色
まさか…!!
「いてて…スミマセン。私、小野寺 里奈です。貴方と、血がつながっている者です!!」
やっぱり…
「貴方が行きたい場所に案内します。それが私の、役目だから」
その子…里奈は、黒髪のロングヘアーにエメラルドの瞳。スラッと背が高く、肌が白い
「律さん。いきましょう。貴方の行きたいと願う場所へ」
白い手を伸ばしてくる
俺は、里奈の手を取った
里奈の手は、高野さんの手の温もりに 少し似ていた
高野さん…貴方の事を、忘れます
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