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雄「よし。それじゃ早速-おい、純平。そろそろ返せ。」
純「ふっ。しょうがないな。はい。」
雄「これ、ちがくないか?くもっててよく見えんが。」
純「俺特製の磨りガラスを挟んだカメラで撮った写真だ。ほら、ギリギリ赤色の髪と黒色の髪が見え…」
雄「(ビリッ)さっさと本命の写真をよこせ。」
純「あー、俺の最高傑作が。データは残ってるから気にしないけどね。」
雄「あとでそのカメラもよこせよ。」
純「は、はい…。」
雄二、口は笑っているが目が笑ってない。本気の目だ。
とりあえず、雄二はどこからかペンを取り出し、写真の裏に荒々しく何かを書き殴った。
『この写真を全男子に回すこと。女子及び教師に見つからないよう注意。尚、パクったヤツは坂本雄二の名の下に私刑を執行する。』
なるほど。確かにそうやって注意書きをしておかないと一瞬で盗まれかねない。
雄「おい須川。コレを男子に順番に回してくれ。」
近くで食事をしていた須川に写真を渡す。須川君は疑問符を浮かべながらも受け取って、
須「ふぉおおおおおおーっ!」
覚醒していた。
明「ところで雄二。僕の写真はきちんと抜いておいてくれた?」
雄「安心しろ。あんなものを流したら士気がガタ落ちだからな。キッチリ抜いておいた。」
明「そっか。それは良かったよ。」
ある男子一名にとっても有効な一枚だと思うのは俺だけだろうか。
秀「うん?ムッツリーニ。お主、他にも写真を持っておったのか?」
秀吉が会長の手にあるもう一枚の写真に目を留めていた。ありゃ?まだあったのか。
秀「どれどれ、何が写っておるのじゃ?」
明「あ、僕にも見せてよ。」
光「俺も。」
秀吉が受け取った写真を後ろから覗き込む。
そこに写っていたのは-セーラー服姿の明久(WITHパンチラ)。
会「…………思わず撮ってしまった。」
明「放して秀吉!コイツの脳髄を引きずり出してやるんだ!」
秀「見ておらん!ワシは何も見ておらんから落ち着くのじゃ!」
とりあえず、俺らの気力はここで最高潮に達した。
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