俺と覗きと強化合宿《四日目》

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会「…………綺麗に撮れたので印刷してみた。」 明「離して秀吉!このバカの頭をカチ割ってやるんだ!」 秀「落ち着くのじゃ明久!よく撮れておるではないか!」 秀吉が明久を羽交い絞めにする。いつ撮ってたんだろう、気付かなかったな。しかし、秀吉のセリフはフォローになっていない。 雄「驚いたぞムッツリーニ。まさかここまで凄い写真を撮るとは。」 目に輝きを取り戻した雄二がムッツリーニを労っていた。あまり女の子に興味を示さない雄二ですらこの反応だ。普通の男子が見たら興奮は間違いない。 秀「これで増援も期待できるというわけじゃな。」 秀吉の言う通り、これを見たら男子生徒である以上立ち上がらずにはいられないはずだ。 明「…これ、他の皆にも見なせないとダメかな?」 雄「明久。俺たちの目的を忘れるな。大局をを見誤る人間に成功はないぞ。」 純「まったくだ、明久。目的を忘れて自己中心的になっちゃダメじゃないか。(スッ)」 光「おい、純平。言ってることとやってることがちげえじゃねえか。」 純「なに言ってるかさっぱり分かりませ~ん。」 こいつ、油断ならないな。 明「う…。それはそうだけど…。」 明久が考え込んでいる。まあ、筋金入りの変態の明久だし、しょうがねえか。 明「ごめん確かに間違えていた。この写真は目的の為の手段だし、そんな未練は断ち切る。後でムッツリーニに1グロスほど焼き増ししてもらうだけで我慢するよ。」 雄「1グロスは多すぎだろ。」 純「そうだぞ、明久。俺ですら1グレートグロスで済ませようとしているというのに。」 光「増えてんじゃねえか。」 秀「お主ら、未練タラタラじゃな。」 流石としか言いようがない。
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