―プロローグ―

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*** 「はーーー疲れたーーー」 暑かった日差しが、西日に差し掛かってきた。 バス停までつくと、4つもの袋をドンっと地面に置いた。 「1つ持とうか?」 裕君は5つも持っているのに手をあけて、私が地面に置いた袋を持とうとした。 「あっ全然大丈夫だよ!裕君の方が重そうなのに・・・。これ以上持たせらんないよー。」 私が手をブンブンと横に振ると裕君は怪訝そうな顔をした。 「それより買いすぎちゃったかなー?えへへ。合宿の買出しってこんなに大変なんだね~クジ外れて最悪ー」 ちょうどそのときバスが来た。私はストレッチを終え袋を持つと、横で裕君が笑いを堪えていた。 私は、ん?という顔をしながら袋を持ち、バスに乗った。 バスの中は少し混んでいた。 私は、袋を置くその幅を取るわけにも行かない。 と思いながら踏ん張っていた。 「そんな顔してたら笑われちゃうよ。」 裕君はくすくす笑いながら窓の遠くの方を眺めて言った。 私は、もうーっと頬を膨らませながら周りを見渡すと、皆私に注目し、唖然としていた。 しかし私と目が合い、全員俯いてしまった。 私はむなしくなり、膨らんでいた頬もしぼんでいった。 横でまだ裕君がくすくす笑っている。私は意地悪ぅーといいながら窓の方へ目線を移した。 そこには西日が山に隠れ始めるところだった。横を見ると裕君の顔が、西日に照らされていた。 私の心臓がドキンッとなった。 、
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