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「おはよう!皆!これから2泊3日の合宿だ!ずばり、楽しむように!」
「コホンッ」
桜が舞い散る朝。私のクラスの担任の松浦先生が、楽しようとするのがみえみえだったのか、朝礼台の横に立っている2組の桜川先生が咳払いした。
そんなこんなで始まった合宿。校庭で挨拶みたいなのをかわすだけだと思ったが、開会式をするらしかった。
1年の顔合わせのための合宿らしいが、なんだか誰もやる気のなさそうな顔をしている。
***
バスからおりると新鮮な空気がひろがっていた。
「いい空気だねー」
私が、バスの隣の席の橘真菜に話しかけた。
「バスの排気ガスの匂いしかしないけど。」
そう現実的な事を言い残し、さっさとログハウスへ荷物を置きにいてしまった。
私は深呼吸し、あげた腕を停止させ、ん?って顔で見送った。
すると後ろからぽんぽんと肩を叩かれた。
私はあげた手を徐々に下へおろしながら首だけ振り向いた。
その顔を見た瞬間体全体をくるりとその相手に向けた。
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