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「どうしたの?裕君。」
私が首をかしげていると、裕君が私の手を握った。
私は何がなんだかわからず、握られた手と裕君の顔を交互に見ていた。
さっきからやけに心臓がバクバクうるさい。
「どうしたの。」
私は、俯き、あまり顔を合わせないようにして動揺を抑えるので必死だった。
「それちゃんと見て。」
といわれ握っていた手を開くと、そこにはメモ用紙みたいなのが握られていた。
「須原君。ちょっといい。」
声をかけてきたのは、委員長の神崎友紀だった。
「あ、うん。なに。」
裕君は友紀ちゃんのほうに振り向いた。
私はここにいても何も始まらない。
と意味不明なことを思いながらログハウスへ向かった。
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