第1章

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「どうしたの?裕君。」 私が首をかしげていると、裕君が私の手を握った。 私は何がなんだかわからず、握られた手と裕君の顔を交互に見ていた。 さっきからやけに心臓がバクバクうるさい。 「どうしたの。」 私は、俯き、あまり顔を合わせないようにして動揺を抑えるので必死だった。 「それちゃんと見て。」 といわれ握っていた手を開くと、そこにはメモ用紙みたいなのが握られていた。 「須原君。ちょっといい。」 声をかけてきたのは、委員長の神崎友紀だった。 「あ、うん。なに。」 裕君は友紀ちゃんのほうに振り向いた。 私はここにいても何も始まらない。 と意味不明なことを思いながらログハウスへ向かった。 、
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