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「櫻野キャスター、お疲れさまでした」
夕方のニュースを読み終えて、帰り支度を始める。
思わず笑みがこぼれるのは、家に帰れば家族が待っているからだ。
六年前、ついに日本でも同性同士の結婚が法律で認められた。
同時既に付き合っていた俺と葵くんは、すぐに籍を入れた。
そして驚いたことに、3人の子供を授かった。
愛しい葵くんに、可愛い子供たち。
俺は毎日、幸せを噛みしめて生きています。
「お疲れさまでした。」
スタッフさんに笑顔で挨拶をして、家に電話をかける。
『はい、もしもし…』
愛しい愛しい葵くんの声に思わず顔が綻ぶ。
廊下を歩く速度を速めた。
「あ、瞬だけど、葵くん、これから帰るね」
『うん、待ってるね』
ヤバい…
可愛いすぎる。
結婚してから六年たってますけど、年数を重ねるごとに愛が溢れてます。
「葵くん、愛してるよ~」
『んもぉ、何今更~』
照れてるとか
照れてるとか
ヤバい
めちゃくちゃ可愛いんですけど
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