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『あ、ちょっと待って、若葉が電話出たがってる』
"じゃあまた後で"と電話を切ろうとした時、葵くんの甘い声。
『パパ~っ、お風呂いっしょにはいるぅっ!!』
若葉の元気いっぱいな声に、これまた思わず笑みが…
子供たちと一緒にお風呂に入ることが、俺の日課になっていた。
「帰ったら一緒にはいろーな、若葉」
それから少しだけ会話を交わして、電話を切った。
「はやく帰ろっと」
乗り込んだ車のエンジンを素早く入れた。
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