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「わぁい、パパだあ!!」
一番に反応した若葉が、玄関へと駆けていく。
僕も2人を抱っこしたまま、瞬くんのもとへ行く。
「若葉ただいまぁ」
瞬くんは駆けてきた若葉を抱き上げた。
「パパおふろぉ~っ」
「ははは、そうだな。」
このちょっとした光景も幸せのひとつ。
にこにこ見守ってると、唇に柔らかいものが触れた。
「…っ!!」
「ただいま、葵くん」
いまだに慣れない、
お帰りなさいのキス。
しかも今日はあっちからの不意打ちだ。
「顔真っ赤だよ?」
「だって不意打ちなんて…ずるいよ」
爽やかに笑う瞬くんは
僕の自慢の旦那さん。
「ただいま、奈津、準」
瞬くんはおんぶされた準の頭を優しく撫でて、若葉を抱っこしたまま奈津を抱き上げた。
「今夜はカレーだよ」
「やったね」
瞬くんは嬉しそうに笑った。
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