温かい

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******** 「はい、あ~ん、おいし?」 小さなスプーンで甘口カレーをすくい、準の口へと運ぶ。 「おいち、」 最近ちょっとずつ喋れるようになってきた準に微笑む。 「よかったぁ」 口元についたカレーをおしぼりで拭う。 「あ~やっぱり葵くんのカレーは世界一美味しいな~」 目の前に座る瞬くんが美味しそうに、辛口カレーを頬張る。 それを見てるだけで幸せな気分♪ 「ママ~っ、おかわりぃ、おかわりぃ」 瞬くんの隣に座る若葉がおかわりぃとねだる。 「んふふ、おかわりね。でもその前に、お口のまわりフキフキしよっか?」 若葉のお口のまわりは、カレーがいっぱいついていた。 それをおしぼりで懸命に拭いてる姿にも、愛しさを覚える。 カレーを皿に持って手渡すと、嬉しそうに食べ始める。 こんな無邪気な可愛らしさは、瞬くんにそっくりと、微笑む。 「まんまぁ…」 ふいに裾を引っ張られて横をみると、ちょっぴり泣きそうな準。 「ミルクちょっとまっててね」 急いで台所でミルクを作ってると、奈津がやってきた。 「ん?どうしたの?」 「ミルク、ぼくのませる」 最近、よく奈津は準にミルクを飲ませるようになった。 ほんとにお兄ちゃんらしくて、嬉しくなる。 「はい、ありがとね」 ミルクを渡すと、駆けていく奈津。 その後ろ姿にも、愛しさを感じた。 *
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