41人が本棚に入れています
本棚に追加
だが俺は、哲太の話を聞いて少なからずワクワクしていた。
もしかしたら、俺の周りで摩訶不思議な事が起こっているのかも。
そんな期待があった。
が、変死体にしても所詮は警察が解明してしまうだろう。
だから俺は、あまり期待しない事にする。
過度な期待は、裏切られた時に失望もでかくなるからな。
「ヤバっ!?ちょっとゆっくりし過ぎたみたいだぞ!このままじゃ遅刻する!!」
俺の隣で腕時計を見た哲太は慌てて走り出した。
俺としては遅刻なんてどうでもいいんだが、仕方なく哲太に合わせて走ることにした。
………でも、この時の俺はまだ知らなかったんだ。
俺はもうすでに、非日常の中にいたことに。
最初のコメントを投稿しよう!