天使と悪魔

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「と言うことで文化祭の出し物は「シンデレラ」に決まりました!では、まず王子役を…」 「はい!井上くんがいいと思います!」 委員長が言い終わらないうちに女子の1人が声高々に言った 「イヤ…。アカンアカン!俺そういうのキライやねん…」 「何で!?ピッタリじゃん」 「ちょっとタイム!アタシもサトシが王子やんの反対!」 「どうして?」 「アンタは高校からアタシたちのこと知ったから分からないとは思うけど、本当にサトシはそういうのキライなの!シャイで甘い言葉も言えない、王子と言うよりは「木」の方が似合うの!!」 ミウがそう言うと、クラスのほとんどが頷いた この高校の生徒は、ほとんどが一緒の小学校、中学校に通っていた だから、ほとんどがサトシに王子は似合わないと分かっていた 「ミウ…。ありがと。でも、「木」が似合うは無いやろ!」
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