俺は絶対に王道を行かない

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「イキなりだがもう既に帰りてぇ…マジで帰りてぇ…」 女王様を先頭に移動しながら、ミリアさんの説明を聞いている勇士 それはいいとしよう だがミリアさん……説明をするのに腕を組む必要が果たしてあるのだろうか? 「あの…ミリアちゃ「ミリア、とお呼びください。」 「…ミリア、この手は何?」 「ユーシは私たちの勇者様なのですからはぐれないようにこうしてご案内しているのですわ。べ、別に下心があるわけではありませんので…その、勘違いなさらないでくださいませ。」 わー さりげなく呼び捨てにしてるーよー ちょっとツンデレ気味だーよー 『あ、あんたのことが気になるわけじゃないんだから、勘違いしないでよね!』 みーたーいーなー 「さすがに、こんな大人数に囲まれてたらはぐれないよ。」 まぁ、そうだな 後ろから白装束の集団 周りを囲むように鎧を着た兵士さんたちだ はぐれられないよな 「さて、どこまで話しましたかしら?」 スルーしたな 「………はぁ……えっと…たしか、前の勇者がいなくなってってとこかな?」 「そうでしたわね。」 後ろから話を聞いていると、どうやらこの国では必ず一人勇者がいるようにしているらしい つまりは、以前に喚ばれた勇者が世界を護っていて その勇者が何らかの理由で死んだり居なくなったり、年老いて力を無くしたりしたら次の勇者を喚ぶという決まりになっているそうだ こっちの世界にしたらかなり迷惑な話だが、勇者がいない期間が長引けば闇の力が強まり、世界が闇に支配されてしまうとか なんとも中二病チックだな
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