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ハーフで金パツ青眼の
超イケメン
小さい顔に長い手足
コレだけでも十分なモテ要素なのにも関わらず
更には
頭脳明晰
運動神経抜群
の文武両道
更に更に
性格まで良いときた
モッテモテのまさに絵に描いたようなリア充だ
そんなアイツ、水無月勇士は俺の近所に住む幼なじみ
それに対して俺、
『桐谷 冬真』(キリタニ トウマ)は
The 平凡
顔は自分じゃわからんがまぁ平凡
スタイルも身長だけはヤツと同じくらいだが、並ぶと足の長さの違いに悲しくなる
決して俺が短いわけではなく、アイツが長すぎるんだ
頭普通
身体能力はいい方だが勿論、ヤツと比べない場合のみだ
性格は………どうなんだろうな
俺は自分が“平凡”であることに関してはむしろ良いことだと思っている
厄介ごとに絡まれることも少ないし、とにかく楽だからだ
だが、アイツが近くに居るとそれはまた変わってくる
巻き込まれる形で厄介ごとに絡まれる
比べられることで、平凡(コレを中の中とする)から中の下まで下がってしまう
幼稚園から小中高校までずっと一緒という、俺から言わせりゃなんとも迷惑な腐れ縁だ
「…―冬真!」
チッ
追い付いてきやがったか
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