もしもいつか。

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「前田さん。これはこうすれば早く出来ると思うよ」 貴方が優しくあたしに声をかけてくれた。 「あ、ありがとうございます。ほんまや、ええ感じになった。」 思わず関西弁が出てしまったあたしに貴方は優しく笑ってくれた。 「前田さん、大阪の人?」 仕事中、なのだけれど少し声を落として会話が弾んだ。 「はい、そですけど?」 なんだか心がぽかぽかして、心臓がばくばくしだして、あたしの手は段々汗をかいてきた。 「そっか。俺、大阪大好き。元気なるよねー。」 おかしい。おかしい。 ただの会話なのに。 なんで、こんな緊張するのだろう。
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