もしもいつか。

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「渡辺さーん。」 ふと、遠くから貴方を呼ぶ声。 「はいはーい」 貴方は返事を返して呼ばれた方向へ駆けていった。 行っちゃった。 なんだかつまんなく感じている自分に気が付かず、あたしは仕事を再開した。 「前田さん、帰ろー。」 40代のお姉さんがあたしに声をかけてくれた。 はーいっと返事をして、そのお姉さん"楓さん"に着いていく。 楓さんは、両親がいなくふらっと名古屋に来たあたしを色々と助けてくれた人だ。 「どう?名古屋は慣れた?」 名古屋に来て2ヵ月。 一人暮らしをしだして1ヵ月。 今の仕事を始めたのも1ヵ月前。
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