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その時、ルカトの思考を遮るようにジタンがあぁ、そうそう、と思い出したように言うとルカトの目の前まで行き腰を落ち着かせると再び口を開いた
「あんたさ、ここから近くにある泉の岸辺で発見したんだよ」
「最初はびっくりしたもんなぁ、カオスの戦士かと思って様子見てたけどさ、そのときにコスモスが出てきて説明してくれたんだよ、お前もコスモスの戦士だって」
「そ!それを知ったらあんたを放っておく訳にはいかないだろう?スコールがおぶってここまで連れてきたんだ。な、スコール!」
「…フン」
「俺が…泉に…?」
え、…え?
それよりもカオスの戦士ってなに?コスモスって!?
い、意味がわからん!
「ちょ、ちょっと、意味がわからねぇんだけど…お、俺、ブリッツの試合控えてて、練習してたはず、なんだけど…」
「「…ブリッツ…?」」
ルカトの言葉にバッツとジタンは顔を見合わせた
その言葉にスコールも反応してこちらに目線だけを向けた
「ブリッツって…あの、ティーダが言ってたやつだよな?」
「こりゃぁ、早々に陣営に戻った方が良いみたいだな」
ルカトは首を傾げ、二人は頷き合うとスコールを見た
そんな二人にスコールは眉間に指を宛て小さく溜息を吐いた
それを肯定と取ったのか二人は再び頷くとルカトに目線を戻した
「詳しい話はまた明日、皆が集まった時にな!」
「それはそうとお前の名前なんだよ、まだ言ってないだろ?」
一方的に話を進められルカトは若干放心状態だったが突如振れられびくっと小さく肩が揺れ、我に還りバッツの言葉を遅れて理解するとゆっくりと口を開いた
「…ルカト、です」
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