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――…翌日
「ふぁー、ねむ…っ」
バッツとジタンに朝早くに起こされたルカトは隣で悪戯げに楽しそうに笑う二人を見た
どうやら未だに寝ているスコールにいたずらを仕掛けるらしい
本当だったら戦闘に影響が出ないようにちゃんとぐっすり眠らせてるし自分達だって眠るはずだったのだが、今日は陣営に戻る、という事なので、バッツとジタンは夜な夜なスコールにどういたずらを仕掛けようか考えたらしい
「…スコールも、大変だな…」
ルカトは哀れんだ目で未だにぐっすりと寝ているだろうスコールがいるテントを見つめた
それにしても…
ルカトは寝る前にジタン達から聞いた、この世界についてを思い返した
「…(まぁ、あれだよな。要は神々の闘いに巻き込まれた、みたいな感じだよな)」
でも、なんで俺なんだ…?
ルカトは疑問で仕方がなかった
夜に聞いた話だと、元の世界にいた時はジタンは盗賊、バッツは旅をしていたらしい。スコールはSeeDとという、よくわからないがとにかく戦闘に長けているらしい
でも、皆それしか覚えていないらしくそれ以外は忘れているらしい
じゃぁ、俺は…?
何千年も前からある、ブリッツの選手になって、一番になって…戦闘なんて、全く出来ない訳じゃないけど、皆にとってはかなりの素人で
多分、皆と違って俺の世界は平凡だったし、元の世界の記憶は…ちょっと微妙だな
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