FILE22 養育院依頼

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「わ、悪い…まさか…来客って…」 お茶を淹れる篠芹が俺を見ると、首を傾げながら… 「何故、謝る?此処に来客なんて滅多に無いから無理も無い。あっ、棚から茶菓子出して貰えるか?」 (あれ?怒ってない。) 「おっ、おぉ!」 棚から茶菓子を出して、篠芹が出した皿に出しながら小声で… 「誰?」 「まだ分かんない。」 「まだ?」 「依頼の受けるかどうかは、部長と副部長の龍が決めるから。受けないのだったら、私達は知る必要ないだろ?」 「受けない事もあるのか?」 「ある。」 「どういうのが受けないんだ?」 「色々あるが…。基本は3つ。」 「3つ?」 「1つ目は、人員が大人数必要だが他部署にも秘密な依頼。」 「まぁ、俺らは4人だしな。」 「2つ目は、危険度が未知な依頼。」 「怖いからな。」 「恐怖より、死んだら次の駒が無いからね。」 「その言い方はちょっと…」 「3つ目。」 (無視!?) お茶3人分と茶菓子が乗ったトレーを持つ篠芹 「暗殺の依頼。」 冷静に言い放った篠芹の声は、小声だが冷酷さを感じた。 (なんでだ?) 「暗殺って…」 「単独行動のPPP部だからって、VAPTは治安を正す組織だ。当たり前だろ?」 「そう…だな。」 (あれ?普通?…さっきの気のせいか?) 給湯室を出た篠芹を見ながら首を傾げる。
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