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「わ、悪い…まさか…来客って…」
お茶を淹れる篠芹が俺を見ると、首を傾げながら…
「何故、謝る?此処に来客なんて滅多に無いから無理も無い。あっ、棚から茶菓子出して貰えるか?」
(あれ?怒ってない。)
「おっ、おぉ!」
棚から茶菓子を出して、篠芹が出した皿に出しながら小声で…
「誰?」
「まだ分かんない。」
「まだ?」
「依頼の受けるかどうかは、部長と副部長の龍が決めるから。受けないのだったら、私達は知る必要ないだろ?」
「受けない事もあるのか?」
「ある。」
「どういうのが受けないんだ?」
「色々あるが…。基本は3つ。」
「3つ?」
「1つ目は、人員が大人数必要だが他部署にも秘密な依頼。」
「まぁ、俺らは4人だしな。」
「2つ目は、危険度が未知な依頼。」
「怖いからな。」
「恐怖より、死んだら次の駒が無いからね。」
「その言い方はちょっと…」
「3つ目。」
(無視!?)
お茶3人分と茶菓子が乗ったトレーを持つ篠芹
「暗殺の依頼。」
冷静に言い放った篠芹の声は、小声だが冷酷さを感じた。
(なんでだ?)
「暗殺って…」
「単独行動のPPP部だからって、VAPTは治安を正す組織だ。当たり前だろ?」
「そう…だな。」
(あれ?普通?…さっきの気のせいか?)
給湯室を出た篠芹を見ながら首を傾げる。
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