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龍とトンラの後ろに立ち、一緒に聞く事となった。
トンラが口を開いた。
「お話…聞かせていただけますか?」
「えぇ…私は、羽地崎 希美子(うちさき きみこ)と申します。ゾンストO地区で養育院の院長をしております。養育院の名前は“天使院”です。」
「天使院ですか。」
龍の繰り返しの言葉に、頷いた羽地崎
「はい。そこにいる子供達に笑顔で飛び立って欲しい事からつけました。」
「いい事ッスね!」
「そうでしょ?」
笑顔で話す圭と羽地崎
だが、ルイトは静かに聞いたまま…
トンラが話を進めた。
「その養育院での事ですか?」
「はい。そこに暮らして5年になる子なんですが。最近、部屋に引きこもりっきりで…病院も嫌がりますし……」
「羽地崎さんは、私達に餓鬼のお守りをして欲しいと?」
「ルイト!」
「ごめん…」
トンラの軽い叱りに、ルイトは頭を掻き謝る
「すみません。」
「構いませんよ。ルルーフ部長さん。私はそうでは無いの。ただ…その子はPPPなんです。」
羽地崎の言葉に、PPP部員達の顔つきが変わった。
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