FILE22 養育院依頼

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龍とトンラの後ろに立ち、一緒に聞く事となった。 トンラが口を開いた。 「お話…聞かせていただけますか?」 「えぇ…私は、羽地崎 希美子(うちさき きみこ)と申します。ゾンストO地区で養育院の院長をしております。養育院の名前は“天使院”です。」 「天使院ですか。」 龍の繰り返しの言葉に、頷いた羽地崎 「はい。そこにいる子供達に笑顔で飛び立って欲しい事からつけました。」 「いい事ッスね!」 「そうでしょ?」 笑顔で話す圭と羽地崎 だが、ルイトは静かに聞いたまま… トンラが話を進めた。 「その養育院での事ですか?」 「はい。そこに暮らして5年になる子なんですが。最近、部屋に引きこもりっきりで…病院も嫌がりますし……」 「羽地崎さんは、私達に餓鬼のお守りをして欲しいと?」 「ルイト!」 「ごめん…」 トンラの軽い叱りに、ルイトは頭を掻き謝る 「すみません。」 「構いませんよ。ルルーフ部長さん。私はそうでは無いの。ただ…その子はPPPなんです。」 羽地崎の言葉に、PPP部員達の顔つきが変わった。
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