49人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
翌日
昼食が終わりであろう時間
O地区 養育院・天使院前
紅いロフバ(低空バイク)と黒のロフカ(低空車)が止まる。
(タイヤは無く微粒子で動き進む乗り物が主流)
サングラスを外しロフバから降りると、龍と部長がロフカから降りてきた。
「作戦…分かっているよね?」
トンラと龍の頷きに口元に笑みを浮かべる。
左耳にある紅いシンプルなデザインのピアスを触れる
「頼みますよ。」
『任せろ。俺を何だと思っている。』
聞こえる倭月の通信の声
「んー…馬鹿…」
『あのなぁ…』
「だけど、使える奴って信じてるから任せたんだ。」
『え?』
「んじゃ。」
通信を切ると、微笑む部長と龍に頬が熱くなる
「何?」
「いいえ。」
眼鏡を直して、タッチパネルを操作する龍
「いやな。いい感じのコンビになってきたと思ってな。」
部長の言葉に軽く咳払いをする。
「別に良くないし。それよりも今は任務!」
「はいはい。」
義父さんのからかいはムカつく。
最初のコメントを投稿しよう!