49人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
口元に笑みが浮かぶ
かかった!
「あれ?おかしいですね?私はPPPですか?と聞いていませんよ?何故、能力とすっ飛ばした質問を答えられるんですか?」
ロテの前に回り込む
龍と部長と私とロテ以外に誰もいない廊下
「…っ…」
黙りこむロテに微笑む、ロテは睨んでくる。
「知っています?質問のペースを速めると、人間って早く答えなきゃと感じて、嘘をつけず早く素直に答えるんですよ。」
「……そっちがペースを…」
「私は言いましたよ。ご気楽に…と。」
「それ…は…」
「何故、そう動揺なさっているんですか?」
「……」
「あぁ……」
ロテの耳元に口を寄せる。
「隠し事があるからですね?」
「っ!な…ないです!」
離れたロテに微笑み
「いいんですよ。隠しても意味ありませんから……」
「えっ?」
ロテの頭に後ろから手を置く龍
「まさか!」
「彼、サイコメトリー(残留思念)なんです。」
「やっ、やめて!!モルモットで軍警の犬の癖に!!」
ドン!
龍の手を払ったロテの手首を握り、ロテを壁に叩きつける。
「アンタにPPPの何が分かる。」
ロテの顔に怯えが見える
「彼にした行為、立派な公務執行妨害ですよ。」
「……っ…」
「ルイト…」
部長の声が聞こえ、ロテを離す。
最初のコメントを投稿しよう!