49人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
施設は大きいとシェリの報告があった。
廊下を歩いて10分くらいだが、奥に行く程に窓は無くなり、電気の電力も弱くうす暗い。
最初の明るさは無い。
施設が大きいからこそ、節電の為と言ったら聞こえはいいが……
(この先に誰も近づけたくないとしか思えない。)
廊下の一番奥
ロテが止まり、私達も止まる。
ロテの前には、外層が教会のような綺麗な施設に似合わない鉄の扉。
他は白い扉だったから、余計に不釣り合い。
(引きこもりにしては…頑丈だな。)
ロテが振り返る。
「あの…」
まだ怯えているよ。この女
微笑みを見せて
「どうかなさいました?ここですか?」
「はい。その入る前にお願いが……」
モジモジと話すロテの言葉に、横を向き部長を見る。
「お伺いしようかの?」
「は、はい。あの…必要以上にミシロちゃんに近づかないのと、暗いままでお願いします。」
部長の言葉に、ロテは落ち着いたのかお願いを言った。
「そうか…」
「それより…」
部長の後に発した私に、肩を揺らしたロテ
「早く開けて下さい。」
「は、はい。」
ロテが扉の方を向く
最初のコメントを投稿しよう!