FILE23 ミシロ

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施設は大きいとシェリの報告があった。 廊下を歩いて10分くらいだが、奥に行く程に窓は無くなり、電気の電力も弱くうす暗い。 最初の明るさは無い。 施設が大きいからこそ、節電の為と言ったら聞こえはいいが…… (この先に誰も近づけたくないとしか思えない。) 廊下の一番奥 ロテが止まり、私達も止まる。 ロテの前には、外層が教会のような綺麗な施設に似合わない鉄の扉。 他は白い扉だったから、余計に不釣り合い。 (引きこもりにしては…頑丈だな。) ロテが振り返る。 「あの…」 まだ怯えているよ。この女 微笑みを見せて 「どうかなさいました?ここですか?」 「はい。その入る前にお願いが……」 モジモジと話すロテの言葉に、横を向き部長を見る。 「お伺いしようかの?」 「は、はい。あの…必要以上にミシロちゃんに近づかないのと、暗いままでお願いします。」 部長の言葉に、ロテは落ち着いたのかお願いを言った。 「そうか…」 「それより…」 部長の後に発した私に、肩を揺らしたロテ 「早く開けて下さい。」 「は、はい。」 ロテが扉の方を向く
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