FILE23 ミシロ

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ルイトと龍は部屋の奥の近くで止まり、床に片膝をつく 暗い部屋で普通に動けるのは、日ごろの訓練で暗闇でも見える目にしているからだろう。 「こんにちわ。分かるか?」 ルイトの声に、ルイトと龍と向かい合うように布のような物に被った何かが動く 「暗いから分からないから明りをつけたい。つけてもいいか?」 布の者は動きを止める 「大丈夫ですよ。」 「怖がるな。私達は敵ではない。お前を助けたい。だが、顔が見えないと意味がない。いいか?」 龍とルイトの言葉に、布の者はゆっくりと縦に頷いた。 「ルイト…」 「OK。」 龍の言葉に、ルイトは返事をしたと同時に指を鳴らす。 赤い炎の球が部屋にいくつか浮かび部屋を明るくした。 「いきなり電気を通すよりいいだろう。」 「勝手は困ります!」 ロテの声に明るくなった部屋で、ルイトは舌打ちをする。 「るっさいな。黙れよ。」 ルイトの発言にロテは黙りこむ。 「ルイト。」 龍の声に、ルイトは布の者の方を見る。
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