FILE21 10日

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皇族警護事件から10日が過ぎた。 9月に入ったばかりで残暑は続く。 白が多い女らしさが少し欠けているような部屋 ルイトは灰色キャミソールに黒ズボンでゆっくり眠りから覚める。 薄い紫色のベッドに横向きで寝たまま眼を開けると、すぐに見えた窓と灰色のカーテンから光が差し込むのが見える。 (光の高さが高い。昼か?) 寝すぎた。 深夜、1時くらい…もっとか。 調べ物したのが原因だろう。 ため息を吐いて反省しても遅い。誰にも起されなかったのは依頼が無いという事。 (そういえば、義父さん達は昨夜飲みに行ったんだっけ?) まだ眠い頭で昨夜の事を思い出す。 トンラに飲みに誘われたが、断った。 龍と馬鹿月は乗ったから男子会とか言っていたんだっけ? 呆れて、またため息が出る。 (何が男子会だ。ただ飲んで騒ぐだけだろう。) そうだ。シェリに女子会やろうと言われたんだっけ? (この頃、構ってなかったからやるか。) いつまでも、寝ていたら…また睡魔が襲ってきそうだ。
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