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皇族警護事件から10日が過ぎた。
9月に入ったばかりで残暑は続く。
白が多い女らしさが少し欠けているような部屋
ルイトは灰色キャミソールに黒ズボンでゆっくり眠りから覚める。
薄い紫色のベッドに横向きで寝たまま眼を開けると、すぐに見えた窓と灰色のカーテンから光が差し込むのが見える。
(光の高さが高い。昼か?)
寝すぎた。
深夜、1時くらい…もっとか。
調べ物したのが原因だろう。
ため息を吐いて反省しても遅い。誰にも起されなかったのは依頼が無いという事。
(そういえば、義父さん達は昨夜飲みに行ったんだっけ?)
まだ眠い頭で昨夜の事を思い出す。
トンラに飲みに誘われたが、断った。
龍と馬鹿月は乗ったから男子会とか言っていたんだっけ?
呆れて、またため息が出る。
(何が男子会だ。ただ飲んで騒ぐだけだろう。)
そうだ。シェリに女子会やろうと言われたんだっけ?
(この頃、構ってなかったからやるか。)
いつまでも、寝ていたら…また睡魔が襲ってきそうだ。
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