FILE21 10日

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「はぁ……」 夏用のブレザーから煙草を出すが、出したのが最後の1本 「はぁ、切れたし。」 「篠芹!俺が買ってくるよ!」 「は?」 「それ、Pパープルのメンソール6ミリだよな?1カートンくらいいるか?」 「そんなにいらない。」 「じゃあ、3つくらい買ってくるな!」 「待て。財布は…」 「いいって!んじゃ!」 そう言って走ってオフィスを出てった倭月 「おいおい。」 「ご機嫌取りですね。」 「だな!」 笑う部長と龍を見て、火を点けて紫煙を吐きながらオフィスの出入り口の扉を見やる。 「分かりやすい奴。」 もう怒りは消えた。 また煙草を吸い、紫煙を吐きながら灰を灰皿に落とすと… オフィスの扉が開き、キチンと制服を着ている軍警員が現れた。 「PPP部さんにお客さんです。」
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