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理事長室まで由希が道案内してくれることになったので
由希の後についていく。
「てか、由希
お前それ聞くためだけにでてきたの?」
「だって理事長室には盗聴機とカメラ設置できなかったんだもん」
いまだしくしくとうなだれる由希は本物だと思う。
「あー…
まぁ、俺は顔すら見たことないけど
理事長、父さんの親友らしい」
あまりにうざいから言ってしまったが父さんとここの理事長は親友らしかった。
父さんから聞いたし嘘ではないはずだ。
なのに今まで言わなかったのは、
「mjk
何その不意打ちの萌える展開!あー、親友ってことは結構昔からの仲なんだろうなぁっんでんでぐふぇふぇな俺得展開…例えばつき合ってたとか一回はヤったことあるとか!うひひひっによによがとまらん!」
こいつがこうなることを安易に想像できたからだ。
初対面で…
「人の父親で勝手な妄想繰り広げんな!」
「えー、おいしい展開なのにー
あ、てかてか、俺に萌えを提供してくれたお礼にいーこと教えてやろーか?」
ん?いーこと?
「なになにー?」
「えっとねー、
こっち理事長室ちゃうよ。」
…は、
はぁあああああああっ!?
「なんで!?いきなり関西弁なのも謎だし!」
「だって真っ直ぐ理事長室に行ったらつまんないだろー。関西弁はなんとなく?」
えー
そんだけ?
「真っ直ぐじゃないじゃん
生徒会室行ったじゃん」
「そこじゃ収穫なしだった」
「嘘つけ
副会長ルート盛り上がってたろ
あれ確実にフラグたったし」
「ちがうしー、私的に会長とくっついた方が俺得なの!」
「なんで…」
「王道大好きだから」
キリッ
と。←
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