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………
3歳…くらいかな?
すごく可愛らしい子
でも…
「酷い怪我だな…『かの者に癒しの加護を…神の息吹』」
僕は急いで回復魔法を唱える
魔法は光になって子供を優しく包み、傷を癒していく
『神の息吹』は光属性神級魔法で、どんな傷でも死んでなければ治せる、らしい
らしい、というのはゼノンがくれた知識に入っていたから
もっとも、治せるのは外傷だけで、心の傷までは無理みたいだけど
「…ん…ぅ…?」
おっと、考え事なんてしてる場合じゃなかったね
「…大丈夫?何処か痛い所はないかな?」
僕は少し離れた位置にしゃがみ、笑顔で聞くと
「…ひっ!…あ…」
ガタガタと震えながら怯える…えっと…
「…男の…子、かな?」
『…子供…僕達、見えてる』
「え、この子、精霊達の姿が見えるの?」
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