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暫くすると目が慣れて来たのか、チカチカするのが治まってくる
ゆっくりと辺りを見渡すと、黒い、でも少し先程の男性よりも淡い黒色を纏っている男性が手招きして来る
『いとし…子…こっち、来て…』
「どうかしたのか?」
『あっち…人間…子供いる…』
「えっ、子供??』
こんな…って、失礼か、綺麗な所だしな
でも、何で樹海に子供が…?
『いとし…子、…こっち』
「あ、待ってくれ!」
何て、考え事してたら置いていかれちゃうな
今は急いで追いかけよう
他の精霊達も、何事かと慌ただしく追いかけてくる
『さっきまでは無かったのだがな?』
『…そうですね。いとし子の他に人間の気配なんてー!?』
子供が居るらしい場所に着いたのか、淡い黒色の男性が指差す方を見て
僕達は言葉を失った
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