2、気が付けば…

11/17
454人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
「…?」 震えながらも、不思議そうな顔で見る男の子に 「えっと、とりあえず…」 僕は笑顔を向けながら 「もう、怖くないよ?僕、何もしないから」 「…たべない?」 「食べないよ。僕も、精霊達もね」 僕は精霊さん達の方を向いて、「ね?」と聞くと よくわからないけど、皆ブンブンと首を縦に振った …後の精霊達曰く、「笑顔なのに凄く怖かった」と 「…名前を聞いてもいいかな?あぁ、僕の名前は竜華 暁羅(タチバナ アキラ)だよ」 「…たち、ばにゃ…?」 「あ、そっか、こちらはファミリーネームが前だっけ?…アキラだよ」 ニッコリ笑顔で言うと、ちょっとだけ安心したのか男の子も笑顔になる 「アキ…リャ?」 「そうそう。…で、君は?どうしてここに?」 「あ…ぅ…」 僕の言葉に、俯いて泣き出してしまう 「あっ!ご、ごめんね?泣かないで!」 泣かせちゃった、ど、どうしよう!? どうしたらいいのか分からずオロオロしていると、不意に頭に声が響いた
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!