3、街に着いて

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ハルと話しながら順番を待っていたら、前に並んでいた大きなカバン(リュックかな?)を持ったふくよかな女性に話しかけられた。 「あらあら、すごく仲がいいのねぇ」 にっこり笑いながら 「とても可愛らしい子ね。男の子かしら?」 「はい。ほらハル、ご挨拶出来るかい?」 頭を撫でながら聞くと、少し恥ずかしそうにしながら 「ハリュ…でしゅ」 言うが早いか、紅く染まった顔を僕の胸に押し付け、顔を隠そうとする そのハルの仕草にクスクス笑って 「あらあら、本当に可愛い子ねぇ」 「ははは、すみません。あまり人に慣れていなくて」 「いえいえ、気にしませんよ。…あぁ、そうだわ!」 何かを思い出したようで、持っていたカバンをゴソゴソと何かを探し始める女性 というか、中身がはみ出そうになってる いろんな物がいっぱい詰まっているみたいだ 「えーと、これじゃない…これも違う…」 …な、何だ、何かすっごく見ちゃいけないモノもあったような…? いったい何を探してるかはわからないけど… 大丈夫なのかな…?
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