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ハルと話しながら順番を待っていたら、前に並んでいた大きなカバン(リュックかな?)を持ったふくよかな女性に話しかけられた。
「あらあら、すごく仲がいいのねぇ」
にっこり笑いながら
「とても可愛らしい子ね。男の子かしら?」
「はい。ほらハル、ご挨拶出来るかい?」
頭を撫でながら聞くと、少し恥ずかしそうにしながら
「ハリュ…でしゅ」
言うが早いか、紅く染まった顔を僕の胸に押し付け、顔を隠そうとする
そのハルの仕草にクスクス笑って
「あらあら、本当に可愛い子ねぇ」
「ははは、すみません。あまり人に慣れていなくて」
「いえいえ、気にしませんよ。…あぁ、そうだわ!」
何かを思い出したようで、持っていたカバンをゴソゴソと何かを探し始める女性
というか、中身がはみ出そうになってる
いろんな物がいっぱい詰まっているみたいだ
「えーと、これじゃない…これも違う…」
…な、何だ、何かすっごく見ちゃいけないモノもあったような…?
いったい何を探してるかはわからないけど…
大丈夫なのかな…?
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