3、街に着いて

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あのカバンの中、どうなってるんだろ? うーん? そんなことを考えていた僕は、急に肩を掴まれ、 「…い………おい…………聞こえないのか!?」 「!!…び、びっくりした…」 か、肩を掴まれるまで気づかなかった 後ろにいた軽装装備を付けた男の人が僕に話しかけていたみたいだ 「あ…すみません。考え事してました。どうかしましたか?」 「前見ろ、前」 「え?」 男性に言われ、前を見るといつの間にかカバンをゴソゴソしていた女性まで進んでいて、考え事をしていた僕は歩みを止めてしまっていた。 「わっ、すみません!」 僕は慌てて男性に頭を下げ、前へと進む いけない、いけない 考え事をし出すと止まっちゃう癖、直さなきゃだな… 「パーパ?」 「ん?」 ハルはちょっと心配そうな顔で 「パーパ、だいじぶ?」 「ああ、大丈夫だよ。ハルは優しい子だね」 ハルに心配かけちゃたな。気を付けよう… 「あ、あったあった!ハル君、これをあげるわ」 ようやく見つかったらしいモノをハルに差し出す女性
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