大刀

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刃毅の長刀が我が身を斬り裂く前に、統馬は木刀を横に振り抜いた。 やられる前にやる…それが彼の出した答えだった。 「があッ!?」 脇腹に強烈な打撃を受け、刃毅は吹き飛んだ。 「ぐっ…くッ…!な、何て奴…俺より速いとは…!」 自分の方が先に攻撃に出たはず…にもかかわらず打たれ、吹き飛ばされるとは。 「テメェが鈍いだけだ。そんな腕で国会議事堂を占拠たぁ笑わせやがる。」 「な、なにい…!」 「わかってんのか?政界には伊賀がついてんだぜ?」 伊賀忍軍…甲賀忍軍に並び立つ最大流派の一つだ。この国の政界には彼らがバックについており、国会議事堂を占拠するとは彼らに喧嘩を売るのと同義だ。 「それは当然承知している…だからこそやるのだ!」 刃毅は立ち上がり、統馬を見据える。 「我ら一族は伊賀によって壊滅させられた…故に、報復しなければならん!」
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