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「くらえ我が奥義!無明刃!」
「!」
刃毅が長刀を振り抜く瞬間、統馬は直感的に嫌な予感を感じ取る。
反射的に、彼は身を退いた。
「つおッ…!」
統馬の学ランが、真一文字に斬り裂かれた。
どうやら予感は的中したようだ。
「何だ…!今のは斬撃か…!?」
氣を刀に乗せて振るう事で、斬撃を遠くまで飛ばす技がある。これはとても初歩的な技の一つだ。
だが、あくまで飛ばすのは氣であるため、普通に肉眼で見る事ができる…故によほど速くない限り、防ぐ事も避ける事も容易いのだ。
しかし、刃毅が使ったモノは…見えなかった。統馬の目には少しも。
「見えねぇ斬撃か…あの時退いてなかったら死んでたな…。」
「ちッ…!気取られたか…。だが!」
長刀を再び構え、刃毅はまたしても技を放つ。
「これは防ぎ切れまい!」
それも一発だけではない…幾度も刀を振るい、間断なく放つ。
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