27人が本棚に入れています
本棚に追加
凄まじい衝撃を受けて、床は砕け、破片が飛び散る。
そして、統馬の全身を覆うほどの塵が舞い上がった。
「な、何をするつもりだッ!?」
「へ、ドンピシャだ。」
舞い上がった塵を掻き分けて、刃毅の無明刃が統馬に迫る。
塵を振り払いながら飛ぶ斬撃の軌道を、統馬は確かに捉えた。
塵で斬撃の…空気の流れを読み、位置を捉えたのだ。
「見えりゃあこんなモン…恐れる必要はねぇ!」
木刀を振るい、生じた剣圧で斬撃を打ち消す。
「ま、まさかこんな力業で破られるとは…!」
自身の技を打ち破られ、少なからずショックを受ける刃毅。
「今度はこっちの番だぜ。」
「っ!?」
未だ舞い上がる塵の中で、統馬の影が消え失せる。
「き、消えた!?」
最初のコメントを投稿しよう!